Chapter 1 of 7

僕はコンクリイトの建物の並んだ丸の内の裏通りを歩いてゐた。すると何かを感じた。何か、?――ではない。野菜サラドのである。僕はあたりを見まはした。が、アスフアルトの往来には五味箱一つ見えなかつた。それは又如何にも春の夜らしかつた。

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