Chapter 1 of 1

Chapter 1

▽よ 角力に勝つた経験はどれ丈あるか。

▽よ 見れば外套にブツつゝまれた背面しかないよ。

▽よ 俺はその呼吸に砕かれた楽器である。

俺に如何なる孤独は訪れ来様とも俺は××しないことであらう。であればこそ。

俺の生涯は原色に似て豊富である。

しかるに俺はキヤラバンだと。

しかるに俺はキヤラバンだと。

一九三一、六、一

●図書カード

Chapter 1 of 1