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かいじん二十めんそう
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かいじん二十めんそう
江戸川乱歩
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Translation Pagera AI
Original Public Domain
Chapter 4 of 6

4

小ばやしくんが、おばけやしきのかいぶつのくびの中にとじこめられたのと、おなじ日のことです。

しょうねんたんていだんいんのポケット小ぞうは、なんにもしらないで、おばけやしきのちかくをあるいていました。

すると、むこうからだんいんのいの上くんがやってきました。

「あっ、ポケット小ぞうじゃあないか」

「あっ、いの上さん。なんで、そんなにいそいでいるの」

「うん、たいへんなことがあるんだ。さっきむこうで、ビーディーバッジをひろったんだ。うらをみると、ローマじで小ばやしとほってある。だんちょうのバッジにちがいない。それが、三メートルおきぐらいに、いくつもおちているんだ」

「じゃあ、小ばやしさんが、だれかにさらわれたんだね」

「うん、ぼくが、このバッジのあとをつけていくと、おばけやしきのみせもの小やのまえにでたんだ。小ばやしだんちょうは、あのおばけやしきにつれこまれたにちがいない。

それで、いそいであけち先生のところへしらせようとおもって、でんわをさがしていたんだよ」

「だめだよ。あけち先生は、大さかのほうへいって、るすだよ」

「それじゃ、しかたがない。このちかくにいるだんいんの木下くんをよんで、三人でおばけやしきにはいってみよう。小ばやしだんちょうをさがすんだ」

ふたりは、ちかくのおみせの赤でんわで、木下くんをよびました。

木下くんは、すぐにやってきました。

「木下くんは、でんわのあるだんいん五、六人にでんわをして、あとから、おばけやしきへきてくれたまえ。

だが、中へはいらないで、どこかにかくれているんだ。

そして、もし、中からふえのおとがきこえたら、ぼくたちをたすけにくるんだ。いいかい」

いの上くんとポケット小ぞうは、木下くんをのこして、おばけやしきの中へはいりました。

まだ、じこくがはやいので、けんぶつの人はあまりいません。

うすぐらいおばけやしきは、しいんとして、おはかのようにしずかです。

こわごわあるいていくと、せびろをきてぼうしをかぶった、六つぐらいの子どもがとびだしてきたのです。

「いらっしゃい。こちらへおいでください」

なんだか、レコードでもきいているようなこえでした。

その子どもは、はぐるまのようなおとをさせて、先にあるいていくのです。

「この子どもは、きっと、ロボットだよ」

いの上くんは、そういって子どものかおをゆびでたたいてみました。すると、コツコツとおとがしました。

ロボットなのです。

そのロボットについていくと、まっくろなまくでかこまれたへやにはいりました。

「あっ、がいこつだ」

ふわっと、一つのがいこつがあらわれて、コツコツと、ほねのおとをさせながらおどりだしました。

すると、また、もう一つもう一つと、つぎつぎにがいこつがあらわれて五つにふえてしまいました。

そして、いの上くんとポケット小ぞうのまわりを、ぐるぐるとおどりながらまわるのでした。

それは、ほんとうのがいこつではありません。つくったものなのです。でも、まっくらなところで、こんなものにであったら、だれだって、きみがわるくなります。

さあ、これからどんなことがおこるでしょうか。

ふたりは、うまく小ばやしくんをたすけることができるでしょうか。

Chapter 4 of 6
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