Chapter 5 of 10
旧作のうちより
橋なかば傘めぐらせば川下に同じ橋あり人と馬行く
ひとつふたつ二人のなかに杯を置くへだたりの程こそよけれ
ゆるされてやや寂しきはしのび逢ふ深きあはれを失ひしこと
愛らしき男よけふもいそ/\と妻待つ門へよくぞかへれる
折々は君を離れてたそがれの静けさなども味ひて見む
うなだれて佐久の平の草床にものおもふ身を君憎まざれ
山に来て二十日経ぬれどあたたかく我をば抱く一樹だになし(以上二首一人旅して)
橋なかば傘めぐらせば川下に同じ橋あり人と馬行く
ひとつふたつ二人のなかに杯を置くへだたりの程こそよけれ
ゆるされてやや寂しきはしのび逢ふ深きあはれを失ひしこと
愛らしき男よけふもいそ/\と妻待つ門へよくぞかへれる
折々は君を離れてたそがれの静けさなども味ひて見む
うなだれて佐久の平の草床にものおもふ身を君憎まざれ
山に来て二十日経ぬれどあたたかく我をば抱く一樹だになし(以上二首一人旅して)