Chapter 4 of 4
附記
後日譚に、陸奥が近藤長次の長崎で切腹した知らせの手紙を伏見の寺田屋へ持て来たと書きましたが、コレは伏見薩摩屋敷の誤り、又「大仏の和尚の媒介で云々」は僕の聞き間違ひで実は粟田青蓮院の寺内、金蔵寺の住職智足院が仲人したので、大仏騒動の折りは唯だ内縁だけであつたそうです。最初から阪崎先生や民友社の誤謬を叱り飛すと大袈裟に出掛けた僕だから今更ら智者も千慮の一失と胡魔化したとて、どうせ諸君が御承知なさるまいから茲に謹んで正誤致します。御無礼の段は何分真平……。
十一月旬九雪山識す
●図書カード