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アリスの地底めぐり
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アリスの地底めぐり
ルイス・キャロル
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Translation Pagera AI
Original Public Domain
Chapter 2 of 8

ふたつめ

なんともへんてこな絵づらのご一行がほとりにお集まり――羽を引きずった鳥さんたちに、毛がぴたーとなったむくじゃらたち――みんなずぶぬれで気持ち悪くていやな気分。さてここで考えるべきは、どうやってぱさぱさにするか。かわかし方を話し合ううち、アリスはもうたいしておどろかなくなったというか、気づいたら鳥さんたちと仲良くお話ししていて、生まれたときからの知り合いみたくなっていてね。なるほどインコとは長々言い争ったものだから、しまいにはむすっとされたんだけど、ここで「わたしの方がお姉さんなの、だからモノをよくわかってるに決まってる」なんて言われようものなら、アリスだってインコのお年を知らないからそんなの受けつけないし、インコも自分からぜったいお年を口にしたくないので、どっちもあとは何とも言えない。

とうとうハツカネズミが、それなりにもっともなことがあるみたいだってことで、よびかけてね、「すわれや、みなのしゅう、耳かっぽじろ! おれがすぐにでもお前らをぱっさぱさってほどにしてやる!」すぐさまみんなはふるえながらも大きく輪になってこしを下ろして、アリスがどまんなか、気になるとばかりに目をネズミに向けてね、だっていますぐにでもかわかさないと、ひどい風邪を引きそうだと気にやんでいたんだ。

「おほん!」とネズミはもったいぶった感じで、「みなのしゅう、いいか? こいつは知るかぎりいっとうぱっさぱさのやつよ。どうかごせいちょうを!

ウィリアム征服王、その大義が教皇さまのお目がねにかなったとあって、イングランドの民はすぐさまこれにひれふした。上に立つ者もなく、このごろは国が外から荒らされ平らげられるのが常であったからだ。エドウィンとモーカー、つまりマーシアとノーサンブリアの主さまは――」

「うげ!」とインコは身ぶるい。

「ごめんなすって。」とネズミは顔をしかめながらも、それでいてていねい。「あんた声あげたか?」

「いえいえ!」とあわてるインコ。

「そうかあ?」とネズミ。「まあ続きよ。エドウィンとモーカー、つまりマーシアとノーサンブリアの主さまも、味方するとした。スティガンド、国うれうカンタベリ大司教までもエドガー親王連れてウィリアムに面会し冠を差し出すのが得策と見た。ウィリアムのふるまいは初めのうちおだやかだったが――今んとこどんなぐあいだ、あ?」と言いながらアリスの方を向く。

「まだびしょびしょ。」とかわいそうなアリス、「ぜんぜんぱさぱさにならなくってよ。」

「ならば、」とドードーが立ち上がり大まじめに、「集まりの休会を提議する、なぜなれば、より効果的な改善策の速やかなる採用が――」

「国語をしゃべれ!」とアヒル。「そんな長たらしい言葉、半分も意味がわからんし、それどころか君だってさっぱりわかってないだろ!」ここでアヒル、自分にうけてグヮグヮと大笑い。ほかの鳥さんもちらほら聞こえよがしにしのび笑い。

「言いたかったことはただ、」とドードーは気をそこねたみたいでね、「この近くに小屋があるから、そこでならこのおじょうさんもお集まりのみなさんもぱさぱさにかわかせる上、そのお話も気持ちよく聞けるということなのだ、お前さんだって我々に話をする約束を守りたかろうと思ってな。」とうやうやしくネズミにおじぎ。

ネズミもこれにはむべなるかな、一同は川のほとりぞいに動いてね、(だってこのときには池ももう広間から流れ出して、きわにはイ草やわすれな草がならんでいたからね)ゆっくりと1列でドードーを先頭に進む。そのうちにじれてくるドードー、あとのみんなをアヒルにまかせて、足取りを速めて先へ、連れていくのはアリスにインコそして子ワシで、あっとういまに小屋に到着、そこでだんろをかこんでひと息、毛布にくるまっていると、とうとうほかのみんなもやってきて、ぜんいんぱっさぱさにかわいたとさ。

さてふたたびほとりでみんな大きな輪になって、すわってネズミにご自分のむかっ話をとおねだり。

「おれのは、長々しっぽりよ!」とネズミはアリスの方を向いて、ため息。

「長々のおしっぽ、ほんっとに。」とアリスはきらきらした目をネズミのしっぽに下ろしてね、そいつは輪をぐるりひとめぐりしそうなほどで。「でも、後ろの〈りよ〉って何のこと?」そうしてこのことになやみだすうち、ネズミも話し始めて、だからお話も頭のなかではこんな感じになっちゃって。

おれらの住まい、しきものの下

ぶあつくぬくぬく住みよしだ、

だがなやみもありだ

ネコときた!

水さすや

からが、目

のゴミクズ

が、気を重

くするのが

犬なりしか!

ネコが

されば、

あとは

ネズミの

あそ

びば、

なのにある日!

こは(さらば)

ともに来たる犬

ネコ、おい

かけっ

こ、

やられて

ネズミぺ

しゃんこ、

みな

ごろ

しよ

ぶあ

つく

ぬ

くぬ

く

して

いた

と

こ

!を             ろ

との          を

こ―        、

―およろみてえ考

「お前、聞いてねえだろ!」とネズミはアリスにびしっと。「何考えてんだ?」

「ごめんあそばせ。」とおそれいるアリス。「5つめの曲がり角にいらしたところ、よね?」

「わっからんな!」と声をあげるネズミは、とげとげぷんすか。

「あ、からんだ?」と言うアリス、いつでも人の役に立ちたいざかりなので、目をかがやかせてきょろきょろしてね、「まあ、でしたらほどかせていただけて?」

「そんなこと何も言わねえよ!」とネズミは立ち上がって、みんなからはなれていく。「そんなからっぽの話でバカにされるなんざ!」

「思いちがいよ!」とアリスは苦しまぎれの言いわけ。「でもあなただってずいぶんいらちだこと。」

ネズミの返事はただうなり声だけ。

「さっさとお話の続きをしめてくださる?」とアリスが背中によびかけると、ほかのみんなもあとからそろって、「そうだ、しめるんだ!」ところがネズミは耳をふるだけで、そそくさと去っていって、たちまち見えなくなって。

「ざんねん、お去りだなんて!」とインコがため息、そしておばさんガニはついでとばかりにむすめに小言。「ほらね! つまり、あなたもかっかしちゃダメってことなのよ!」「ママはだまってて!」と子ガニはややつっけんどん。「がまん強いカキだってどうにかなりそうよ!」

「ここにうちのダイナちゃんがいたらな、できるのに!」とアリスの大声は特にだれに向けてというわけでもなく。「あの子ならあいつをたちまち連れもどしてきてよ!」

「そのダイナってどなた? よろしければ教えてくださらない?」とインコ。

アリスは乗り気のお返事、だっていつでも自分のペットのお話をしたいざかり、「ダイナはうちのネコ。ネズミ取りにかけてはもう一流なの、おわかり? それにああ! 鳥を追いかけるあの子をお見せできれば! もう、小鳥なんかねらいをつけたとたんにがぶりよ!」

こんなお返しをしては、一同大さわぎになるわけで――たちまちにげまどう鳥もいたほど、おじさんカササギなんかそうろっと身じたくを始めてこう口に出してね、「そろそろうちに帰らねばな、夜風はのどをいためるので。」それからカナリアは声をふるわせながら子どもたちによびかけてね、「あの子に近づいちゃダメ、あんな子とお友だちになっちゃダメだからね!」いろいろ言いわけを作って、去っていくみんな、アリスはたちまちひとりぼっち。

しばらくみじめにじっとすわってたんだけど、ほどなく気を取り直してね、例のごとく、ひとりごとの始まり。「だれかしら、もうちょっといてくださってもよろしくてよ! あんなに、仲良くなりかけてたっていうのに――ほんとに、あのインコとあたくし、もう姉妹みたいなものだったのに! あのかわいい子ワシちゃんにしてもそうよ! それからアヒルにあのドードー! あのアヒル、すてきに歌ってくれたのに、みんなで泳いでいるさなかに。あとドードーが、あのすてきな小屋への道をごぞんじなければ、ぱさぱさにできていたかわからなくてよ――」と、このままだといつまでもこんなふうにしゃべっていたかわからないところ、ふとぱたぱたという足音が耳に入ってね。

なんと白ウサギがとろとろと引き返してきたわけで、歩きながらそのあたりをきょろきょろ、なくしものでもしたみたいで、そのひとりごとが聞こえてくる。「御前さま! 御前さま! おお、ぴょんぴょん! ああ、ぴょんぬるかな! このままではあの方に打ち首にされよう、白イタチが白イタチのようにまさしく! どこで落としたものか、はてさて。」アリスははたと気づいてね、あの花束と白ヤギの手ぶくろをさがしてるんだって、だから見つけようとしたんだけど、もうどこにも見当たらなくって――すっかり様子が変わったみたいで、池で泳いでイ草とわすれな草のならんだ川ぞいを歩いてからこっち、ガラスのテーブルも小さなドアも消えてしまっていて。

まもなくウサギに気づかれたアリスは、ちょうどふしぎそうにちらちらしながらつったってたんだけど、たちまち早口で怒られてね、「おいメリアン! こんなところで何をしておじゃる! とっとと家へもどって、化粧台から手ぶくろと花束を見つけて、持っておじゃれ、全速力で、わかったな?」するとおびえきったアリスはすぐさまかけ足、ものも言わずにウサギの指さす方へいちもくさん。

気づけばあっというまに目の前にこじんまりしたおうち、ドアのところにはつるつるした金ぞくの表札、お名前には〈シロー・ウサギ〉。立ち入るなり、階段をかけのぼった、だって本物のメリアンと出くわすといけないからね、手ぶくろ見つける前に家から追い出されちゃうし。広間でなくしたのはわかってた、「とはいっても」とアリスは思ってね、「家のなかには、代えがたくさんあるもの。なんてけったいなのかしら、ウサギのお使いだなんて! 今度はダイナがあたくしをお使いにやるんじゃなくって?」すると、こうなるのかなって、あれやこれや思いうかんできてね、「アリスおじょうさま、ただちにこちらへ、おさんぽのごしたくを!」「今行くから、ばあや! でもこのネズミ穴を見はらないと、ダイナがもどってくるまで、あとネズミがにげでてこないか見ておかないと――」「でもたぶん、」とアリスは続ける、「もうダイナはうちに置いとけなくなってよ、そんなことをあの子が人間に言いつけだしたら!」

このときまでになんとか入れたお部屋はこぎれいなところで、まどぎわにテーブルがひとつあり、上には鏡がついていて、(アリスの思った通り)ちっちゃい白ヤギの手ぶくろが何組か置いてあった。1組取り上げて出て行こうとしたとき、目に飛びこんできたのが、鏡わきに立てられた小びん。今度は〈ノンデ〉の札もなかったのに、気にせずせんをぬいて口につけてね、「きっとなにか面白いことが起きるにきまっててよ。」とひとりごと。「なにか食べたり飲んだりするといつもそう、だからこのびんだってたぶん。今度は大きくなってくれるといいな、だってもうこんなにちーっちゃくなるのなんてうんざり!」

してこれその通りに、しかも思ったよりも早々、びん半分ものまないうちに、気づけば頭が天井におさえつけられるので、首が折れないようにと身をかがめて、あわててびんを下に置きながらひとりごと。「もうけっこうよ――もう大きくならなくていいから――あんなに飲むんじゃなかったわ!」

なんたること! もはや手おくれ、ぐんぐん大きくなっていって、たちまちひざをつくほかなくなり、またたくまにそうするよゆうもなくなって、なんとか横になろうとしてね、ひじをドアにぶつけたり、反対のうでを頭まわりでまるめたり。まだまだ大きくなるから、最後の手としてうでの片方をまどの外へ出して、片足をえんとつのなかにつっこんで、そこでひとりごと。「もうこれでせいいっぱい――これからあたくしどうなるの?」

アリスにさいわい、まほうの小びんのききめはここで打ち止め、もう大きくはならない。とはいえやっぱりいごこち悪く、それにどうにもこのお部屋の外には出られる見こみもなさそうで、気がふさぐのもむりはなく。「おうちにいた方がまだいい。」とは、ふびんなアリスの想い。「ずっとのびちぢみしてばっかりとか、ネズミ・ウサギに頭ごなしってこともなくって――あのウサギ穴に入らなきゃよかった、って思うけど、けれど――どこかへんてこ、ほら、こんな世界って。ふしぎなの、どんなことが起こってくれるのって! いつもおとぎ話を読んでると、こんなことぜったい起こりっこないってきめつけるのに、いま、ここで、あたくしはそのまっただなか! なら、あたくしについて書かれた本があってもよくてよ、じゃなくて? 大きくなったら書くんだから――まあ、今だって大きいけれど。」と、いじらしい口ぶり、「といっても、ぎゅうぎゅうでここではもう大きくなれなくてよ。」

「だとすると、」とアリスは思う。「今よりもう年は取らないってこと? ほっとしなくはないわ――おばあちゃんにならなくていいし――でもそうなると――いつまでもお勉強の山! えっ、そんなのぜったいいや!」

「もう、アリスのバカ!」とまだまだ。「ここでお勉強なんて、できっこないんだから! ね、あなただけでぎゅうぎゅうだから、ぜんぜん入らなくってよ、教科書なんか!」

というわけでそのまま、まずひとりめの役、それからもうひとり、というように、かけ合いをぜんぶひとりでやってたんだけど、何分かすると外から声がしたので、やめて耳をそばだてる。

「メリアン! メリアン!」とその声。「とっとと手ぶくろを持っておじゃれ!」そのあと、階段からたたたたとかすかな足音。アリスはウサギがさがしに来たとかんづいて、ふるえだしたらなんと家までぐらぐら、すっかりどわすれ、自分が今ウサギの何千倍も大きいなんてことはね、だったらこわがらなくていいわけで。そくざにウサギはドアのところ、で、開けようとしたのに、内側に開くものだから、アリスのひじがつっかえて、いくらやってもできずじまい。アリスの耳にひとりごとが、「ならば回りこんで、まどから入るでおじゃる。」

「そんなのむーりー!」と思うアリス、待ちかまえて、まどのま下にウサギの気配がしたところで、いきなり手をのばして、そのままつかむそぶり。何もつかまえられなかったけど、聞こえてくる小さなさけび声と、ずっこけてガラスをわる音。というわけで頭のなかでは、キュウリのなえ箱かそんな感じのものにつっこんだのかも、てなことに。

お次に来るのはぷりぷり声――ウサギのね――「パット、パット! どこにおじゃる!」それから今度は聞いたことのない声。「ここにおりますだ! 土リンゴほり中で、あのその、おやかたさま!」

「土リンゴほり、ほおお!」とぷんすかウサギ。「こちへおじゃれ、ここから出すでおじゃる!」――さらにガラスのわれる音。

「さあ教えるでおじゃる、あのまどからはみ出てるものは何ぞえ?」

「きっとうんでだで、おやかたさま!」(正しくは、うで、ね。)

「うで! あほうが! あんな大きさのうでがおじゃるか! ほれ、まどわくいっぱいぞ、の、のお?」

「そうでごぜえますが、おやかたさま、やっぱどう見てもうんでだで。」

「なぬ、そんなの知ったことか、あれめを片づけておじゃれ!」

そのあと長々と静かで、アリスにもときどきささやき声が聞こえたくらい、それも「ぜってえいやですだ、おやかたさま、めっそうもねえ!」「言うた通りにおじゃれ、へたれめ!」といったもので、とうとうもう1度手をのばしてまたつかむそぶりをするはめに。今度はふたつの小さな悲鳴、それとまたしてもわれるガラス――「いっぱいたくさんキュウリのなえ箱があるのね!」とアリスは思う、「お次はどう出るかしら! まどの外へ引き出すっていうなら、願ってもないことだけど! ほんっともうここから出て行きたくてしかたなくってよ!」

しばらくじっとしているあいだ、何も聞こえなかったのだけど、ついに耳に入るごろごろ手おし車の音、たくさんの話し合うざわめき、わかった言葉は、「もうひとつハシゴがおじゃったな――なんぞ、持ってくんのひとつだけでよかったんか、ビルがもひとつ持ってて――ここ、この角に立てかけ――ちがう、まずふたつつなげねえと――その高さだと、まだとどかな――おお、これでちょうどいい、やかまし言うな――ここだ、ビル! このロープをつかめ――やねはだいじょうぶか?――気をつけろ、あのかわら、ずれて――あ、落ちてくる! 下の、気をつ――」(ずどーん)「さて、だれがあれやる?――ビルじゃねえか――だれがえんとつおりるでおじゃ――やめろ、おらあいやだ! てめえ行けよ!――んな、おらだってそんなの――行くべきはビルでおじゃる――おい、ビル! おやかたさまがおおせだ、お前さんえんとつを下りてけって!」

「まあ、ならビルがえんとつを下りなくちゃいけないってこと?」とアリスはひとりごと、「ふぅん、ぜんぶビルにおしつけたみたいね! あたくしも、たくさんもらったってビルの代わりはおことわり。だんろはすごくきちきちだけど、たぶんちょっとけり上げるくらいは!」

できるだけだんろの底の方まで足を引いて、小動物の気配がするまで待ちぶせ、(相手の正体もよくわからないままに)がりっそろそろと、えんとつのなか間近まで、とそのとき、「こいつがビルね」とひとりごとついでにしゅっとけり上げて、またじっとして次に起こることをさぐる。

まず初めに「ありゃビルだ」の大がっしょう、それからひとりウサギの声、「受け止めるでおじゃる、生けがきのそばぞ!」しーんとしたあと、また今度はざわざわあわてふためく、「どういうことだ、おめえさん。何があった? 子細を教えてくれ。」

おしまいには、弱々しげなきぃきぃ声、(「こいつがビルね」とはアリスの考え)言葉はこう、「んあ、よくわかんねえ――頭がこんがらがって――何かがこっちに来た、びっくり箱みてえに、んで、もう次にはぴょーんとロケット花火みてえで。」「たしかにそんなんだった、おめえさん!」と一同の声。

「この家を焼きはらわんとな!」とはウサギの声、そこでアリスはあらんばかりの大声でさけぶ、「やってみなさい、あなたたちにダイナをけしかけてよ!」これがきいて、またしーん、そこでアリスが「でもどうやってダイナをここへ連れてくるわけ?」と考えているうち、気づけばたいへんうれしいことにどんどんちぢんでいく。あっというまに、息苦しい横向きの身のほどからもぬけ出せて、このいどころからも出てゆけるようになるほどで、ものの数分もするとまたまた7センチの背たけに。

全速力でそのおうちからかけ出ると、見つかるのは外で立ちつくす小動物のむれ――モルモット、ラッテといったネズミたちにリスどもと、ミドリカナヘビっていうトカゲの〈ビル〉くん、モルモットの1ぴきにかかえられててね、ほかにもびんから何か飲ませてやってるのもいたり。みんなして、出てきたのを見るなりおそいかかってきたんだけど、アリスはひっしで走ってね、たちまち気づくと深い森のなかにいて。

Chapter 2 of 8
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