Chapter 1 of 1

Chapter 1

阪を上りつめてみたら、

盆のやうな月と並んで、

黒い松の木の影一本……

私は、子供らが手をつないで歌ふ

「籠の鳥」の歌を歌はうと思つた。

が、忘れてゐたので、

煙草の煙を月の面に吐きかけた。

煙草は

私の

歌だ。

●図書カード

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