Chapter 1 of 1

Chapter 1

名詞の扱ひに

ロヂックを忘れた象徴さ

俺の詩は

宣言と作品との関係は

有機的抽象と無機的具象との関係だ

物質名詞と印象との関係だ。

ダダ、つてんだよ

木馬、つてんだ

原始人のドモリ、でも好い

歴史は材料にはなるさ

だが問題にはならぬさ

此のダダイストには

古い作品の紹介者は

古代の棺はかういふ風だつた、なんて断り書きをする

棺の形が如何に変らうと

ダダイストが「棺」といへば

何時の時代でも「棺」として通る所に

ダダの永遠性がある

だがダダイストは、永遠性を望むが故にダダ詩を書きはせぬ

●図書カード

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