Chapter 9 of 364
一月八日(水曜)
四時近くに眠ったと思ったらすぐ地震で眼をさまし、漸くねて、今朝は十一時半迄。下のグリルで、オルドヴルとポタージュにハムエッグス、紅茶に菓子で三円半、チップ共四円かゝる。これじゃ高くついてかなはない。座は、今日も売切。調子昨日より少しいゝ、声はガサ/\だ。幕間にむしずし食った。夜の部は丸紅商店てのゝ買切で、客はいつもより高級だ、大笑ひはしないがよく分るらしい、「ガラマサ」よく出来た。「弥次喜多」では、徳山が丸紅小唄をうたった。ホテルへ帰り、仕事するつもりが徳山・岸井・三益乗込みで話し込んでしまひ、一時になった。それから原稿紙出して仕事にかゝる。