Chapter 1 of 1

Chapter 1

顫へては何処へか咽び入り

跡かたもないメロデイよ、

淡蒼い影を揺かす

おまへの指は絶間なく咽び入り、

しなやかな幻にとり縋る。

真白い指の王国は

恣まな圧制を

虐げの歌を掻き鳴らす、

薄明りの上に輝いて

裂けて死ぬ光りのなげき。

けぶりのやうな明るみへ、

秘密を探る指の白よ、」は底本では「白よ、」]

四阿のにほひと色彩に埋められて、

私の心は幾度も幾度も生き死ぬ。

●図書カード

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