今井邦子 · 일본어
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원문 (일본어)
赤染衞門は先程から不思議なものを見た、と云ふ氣がしてならなかつた。併し其れは決して惡い氣持のものではない。いやむしろ先程から清げに、圓滿に落着くべき處に落着いた惱みの道を全く通り拔けて、女として、人間として、最も落着いた境地に入り得た者の、其の姿を見たと云ふ氣で、ともすれば吾れ知らず惹きつけられて、尼君の短かい髮のあたり、その未だ老に入らない不思議な美しさを思はせる下ぶくれの、顎のあたりへ自分の目がいつてならない。そして其の眼は幾度見直しても誤まらないのを知つた。何處といつて、はつきり指しては云へないが、たゞ全體の匂と云はうか、自からの光と云はうか、其の人から湧き出して來る滋味、その動作が、昔の其の人に決して見られなかつた一種の尊い境地に入り得た人の泰然とした落着きに入り得て一切が据つてゐる。さうした人の前に今は心からの禮讃と嬉し涙が落ちて來るのであつた。 今宵は誠心院に夜通し語り明す事にして來たので、質素にして來た供の者も歸し、ひつそりとした小御堂の中に殊勝に尼君がお上げになつてゐる法華經に耳を傾けつつ、赤染衞門はさながら夢のやうに思つた。和泉式部の華やかであつた時には理解のある赤染
今井邦子
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