岡本綺堂 · 일본어
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원문 (일본어)
「物申う、案内申う。あるじの御坊おわすか。」 うす物の被衣の上に檜木笠を深くした上ふうの若い女が草ぶかい庵の前にたたずんで、低い優しい声で案内を求めた。南朝の暦応三年も秋ふけて、女の笠の褄をすべる夕日のうすい影が、かれの長い袂にまつわる芒の白い穂を冷たそうに照らしていた。 一度呼んでも、内では答えがなかった。二度、三度、かれは呼びつづけながら竹の戸をほとほとと軽く叩くと、やがて内では眠そうな声がきこえた。 「案内は誰じゃ。」 「これは都の者でござりまする。御庵主に是非にお目にかからいでは叶わぬ用事ばしござりまして……。ここお明け下され。」 内ではうるさそうに黙っているので、女はかさねて声をかけた。 「お暇は取らせませぬ。およそ一、それもかなわずば半でも……。まげて御対面を折り入って頼みまする。御庵主、あるじの御坊……。」 「なんの用か知らぬが、ここは世捨てびとの庵じゃ。女子などのたずねて来るべき宿ではござらぬ。」 あるじはあくまでも情ないのを、外の女は強情に押し返して言った。 「唯今も申した通り、是非にお目にかからねば叶わぬ用事ばしあればこそ、供をも連れずに忍んでまいりました。とにもか

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