岡本綺堂 · 일본어
첫 문단 미리보기
원문 (일본어)
K君は語る。 早いもので、あの時からもう二十年になる。僕がまだ学生時代で、夏休みの時に木曾の方へ旅行したことがある。八月の初めで、第一日は諏訪に泊まって、あくる日は塩尻から歩き出した。中央線は無論に開通していない時分だから、つめ襟の夏服に脚絆、草鞋、鍔の広い麦藁帽をかぶって、肩に雑嚢をかけて、木の枝を折ったステッキを持って、むかしの木曾街道をぶらぶらとたどって行くと、暑さにあたったのかどうも気分がよくない。用意の宝丹などを取り出してふくんでみたが、そのくらいのことでは凌げそうもない。なんだか頭がふらふらして眩暈がするように思われるので、ひどく勇気が沮喪してしまって、まだ日が高いのに途中の小さい駅に泊まることにして、駅の入口の古い旅籠屋にころげ込んで、ここで草鞋をぬいでしまった。すると、ここに妙な事件が出来したのさ。 汽車がまだ開通しない時代で、往来の旅人はあまり多くないとみえて、ここらの駅は随分さびれていた。殊に僕が草鞋をぬいだこの駅というのは、むかしからの間の駅で、一体が繁昌しない土地であったらしい。僕の泊まった旅籠屋はかなりに大きい家造りではあったが、いかにも煤ぼけた薄暗い家で、木
岡本綺堂
번역 현황
대기로그인 후 번역을 요청하실 수 있습니다.
Frequently asked questions
Yes — completely free. This book is in the public domain, so Pagera offers the full text without payment or account requirement. Pagera is funded by advertising.
무료 이용 안내
Start reading immediately — no signup required. Create a free account for more books and features.