Chapter 1 of 1

Chapter 1

黄ばんだ一本の棕梠、

痛ましく裂けた葉のそよぎ。

冷たい秋の空気にふれて、

かなしい秋、調べをきざむ。

淋しい心の華が開き、

灰色の眼をあげて

なつかしい譜の鳴る方へ、

絶えず懐ひが、

躍り出す。

●図書カード

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