Chapter 1 of 1

Chapter 1

ある夜は

くらやみの中に

妻をよびよせて

話すことすべて狂人の如く

来年の三月に死ぬと

自分のいのちを予言して

今日すいみん剤を多量にのんだと

いい、胸の苦るしさを訴えて

妻を涙ぐませる

うそのような真実に近いような

ある日の宵

しゃべるとつかれてくるに

しゃべること

自分でよせと思いつつも

たわごとの如くしゃべくる宵

●図書カード

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