Chapter 1 of 1

Chapter 1

花園から月かげが

帷をほのかな紫にけぶらせて

マダムの室を訪れるとき

絢爛な裝釘を衣た私の詩集は

その腕の中で

指輪の役をするだらう

詩集から私は生れ出る

花園を月影にくたくたにぬれながらタキシードの詩人は

マダムの幻想にそつと近づく

詩集は私が生んだもの

私は詩集から生れる

●図書カード

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