永井荷風 · 일본어
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원문 (일본어)
水 附渡船 永井荷風 仏蘭西人ヱミル・マンユの著書都市美論の興味ある事は既にわが随筆「大窪だより」の中に述べて置いた。ヱミル・マンユは都市に対する水の美を論ずる一章に於て、広く世界各国の都市と其の河流及び江湾の審美的関係より、更に進んで運河沼沢噴水橋梁等の細節に渉つて此を説き、猶其の足らざる処を補はんが為めに水流に映ずる市街燈火の美を論じてゐる。 今試に東京の市街と水との審美的関係を考ふるに、水は江戸時代より継続して今日に於ても東京の美観を保つ最も貴重なる要素となつてゐる。陸路運輸の便を欠いてゐた江戸時代にあつては、天然の河流たる隅田川と此れに通ずる幾筋の運河とは、云ふまでもなく江戸商業の生命であつたが、其れと共に都会の住民に対しては春秋四季の娯楽を与へ、時に不朽の価値ある詩歌絵画をつくらしめた。然るに東京の今日市内の水流は単に運輸の為めのみとなり、全く伝来の審美的価値を失ふに至つた。隅田川は云ふに及ばず神田のお茶の水本所の竪川を始め市中の水流は、最早や現代の吾々には昔の人が船宿の桟橋から猪牙船に乗つて山谷に通ひ柳島に遊び深川に戯れたやうな風流を許さず、また釣や網の娯楽をも与へなくなつ
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永井荷風
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