Chapter 1 of 1
Chapter 1
わたしは 三度目の開腹手術を受けるために
行ってきます
友よ
手術をしなければならぬということは
命があるということです
いろいろの
心のキズを耐え
力あつめて立ちつづけてきた
体に三度目のメスを受けねばならぬ
黄色い目じりから泪がにじんで流れようとする
友よ
手術をしなければならぬということは
命があるということです
命がなければ 誰の顔も見えなくなるではないか
誰も わたしをもう見ることができないではないか
命がなければ もう詩が書けないではないか
命がなければ 体も心も灰になってしまうではないか
●図書カード