Chapter 1 of 1

Chapter 1

ダダイストが大砲だのに

女が電柱にもたれて泣いてゐました

リゾール石鹸を用意なさい

それでも遂に私は愛されません

女はダダイストを

普通の形式で愛し得ません

私は如何せ恋なんかの上では

概念の愛で結構だと思つてゐますに

白状します――

だけど余りに多面体のダダイストは

言葉が一面的なのでだから女に警戒されます

理解は悲哀です

概念形式を齎しません

●図書カード

Chapter 1 of 1