新美南吉 · 일본어
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원문 (일본어)
兄さんの松吉と、弟の杉作と、年も一つ違ひでしたが、たいへんよく似てゐました。おでこの頭が顔の割に大きく、笑ふと、ひたひに猿のやうにしわがよるところ、走るとき両方の手を開いてしまふところも同じでした。 「二人、ちつとも違はないね。」 とよく人がいひました。さうすると、兄さんの松吉が、口をとがらして、虫くひ歯のかけたところから唾を吹きとばしながら、いふのでした。 「違ふよ。俺には二つも疣があるぞ。杉にや一つもなしだ。」 さういつて、右手の骨ばつた握りこぶしを出して見せました。見ると、なるほど、拇指と人差指の境のところに、一センチくらゐはなれて、小さい疣が二つありました。 この兄弟の家へ、町から、いとこの克巳が遊びに来たのは、去年の夏休みのことでした。克巳は、松吉と同い年の、国民初等科五年生でした。 克巳は五年生でも、体は小さく、四年生の杉作とならんでも、まだ五センチぐらゐ低かつたが、こせこせとよく動きまはる子で、松吉、杉作の家へ来るとぢき、廿日鼠といふあだなをつけられてしまひました。 松吉、杉作の家の裏手には、二抱へもある肉桂の大木がありました。その木の皮を石で叩きつぶすと、いい匂がしたの
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新美南吉
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