Chapter 1 of 1

Chapter 1

十二時間の勤めを終えて

わざわざ郊外からやって来たのだ。

山を下り川を越え

はるばる足尾からやって来たのだ。

それを此儘追返すとは

ものの解らぬにも程がある。

「諸君!

開けずんばこんな門

たたき壊して這入ろうじゃないか」

言葉半ばに魔の手は延びて

猛り狂いつ捕われて

暗き方へと引かれ行く。

「……森も林も武装せよ、

石よ何故飛ばざるか……」

革命の歌うすれ行く。

(発表誌不詳 『どん底で歌う』を底本)

●図書カード

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