Chapter 1 of 1

Chapter 1

きびしく凍りて、

指ちぎれむとすれども、

杖は絶頂にするどく光る、

七重の氷雪、

山路ふかみ、

わがともがらは一列に、

いためる心山峽たどる。

しだいに四方を眺むれば、

遠き地平を超え、

黒き眞冬を超えて叫びしんりつす、

ああ聖地靈感の狼ら、

かなしみ切齒なし、

にくしんを研ぎてもとむるものを、

息絶えんとしてかつはしる。

疾走れるものを見るなかれ、

いまともがらは一列に、

手に手に銀の鈴ふりて、

雪ふる空に鳥を薫じ、

涙ぐましき夕餐とはなる。

―一九一四、一〇―

●図書カード

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