Chapter 1 of 1

Chapter 1

赤城山の雪流れ出で

かなづる如くこの古き町に走り出づ

ひとびとはその四つ辻に集まり

哀しげに犬のつるむを眺め居たり

ひるさがり

床屋の庭に石竹の花咲きて

我はいつもの如く本町裏の河岸を行く

うなだれて歩むわが背後に

かすかなる市人のささやききこえ

人なき電車はがたこんと狹き街を走り行けり

我が故郷の前橋

●図書カード

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