Chapter 1 of 1

Chapter 1

誰が 資格審査を反動政府に頼むだか?

結党は労働者農民の決心だ!

四月十日に胸の党員章を外したけれど

労働者と農民を解散出来るか!

「合法」とは奴らのものだ

被圧迫民衆の生計は「非合法」だ。

幾人が横腹に泥靴を喰い肉を裂き

血にむせびつつ虚空を掴むだか……

警察の調書と暗黒裁判の判決書を

結党の焔もて焼きすてろ!

地主の倉と立入禁止の立札を

結党の焔もて焼きすてろ!

出兵要求権を兵卒の銃剣でくすぐる日まで

罷業権は血に塗れて進まねばならぬ。

若しも 政府の涙雨が降ったならば

油に滲むだ仕事着を焔の中に……

未だに党員証を破らぬ俺達の胸に

デモをたたみこむで結党大会へ――

(発表誌不詳 一九二九年七月戦旗社刊『一九二九年版日本プロレタリア詩集』を底本)

●図書カード

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