Chapter 1 of 1

Chapter 1

ええ、癪だな、畜生!

間抜けた汽笛なんか気にすることあねい。

じゃあ――行くぜ、阿母!

サーベルの四五本もへし折ってくるんだよ。

一八八六年より一九二八年まで

血ぬられた五月一日の顔を見ろ。

行け! 五月祭の真唯中――

空は青く、地上は赤き群衆の奔流だ。

清めろ!

十字路を驀進する俺らの行手を。

恐いのか! 兄弟

官服を踏んづけ、突破しろ!

轟け! 幾万の歌声――

響け! 強力な跫音――

ええ涙ぐんでる奴は誰だ!

兄弟! 小憎らしい程嬉しい日だよ。

(『戦旗』一九二八年五月創刊号に発表 同年七月全日本無産者芸術連盟刊『労農詩集』を底本)

●図書カード

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