Chapter 1 of 7

黄金郷

立派な装備で

勇ましい騎士が

日なたに陰に

長旅のさなか

歌いながら

黄金郷を探しゆく。

ところが年老け――

武者たるこの騎士といえど――

やがて心に影が

射す、どうにも

見当たらぬからだ、

黄金郷なる土地などは。

そして力も

とうとう尽きたとき

ふと出くわす、さすらう影――

「影よ」と問う

「どこにあるというのか――

この黄金郷なる地は?」

「月詠の

山々を越えて

影の谷をくだり

がむしゃらに駆けるのだ」

とその影は返す――

「黄金郷を探すというなら!」

Chapter 1 of 7