Chapter 1 of 1

Chapter 1

洪積の台のはてなる

一ひらの赤き粘土地

桐の群白くひかれど

枝しげくたけ低ければ

鍛冶町の米屋五助は

今日も来て灰を与へぬ。

かなたにてきらめく川や

さてはまた遠山の雪

その枝にからすとまれば

ざんざんと実はうちゆるゝ

このときに教諭白藤

灰いろのイムバネス着て

いぶかしく五助をながめ

粘土地をよこぎりてくる

●図書カード

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