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かいじん二十めんそう
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かいじん二十めんそう
江戸川乱歩
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Traducción Pagera AI
Original Public Domain
Chapter 9 of 14

9

おまわりさんからしらせをうけて、けいしちょうのヘリコプターがとんできました。そして、とうきょうタワーの上をぐるぐるまわっています。

そのとき、すごいことがおこりました。タワーのてっぺんにいた二十めんそうが、手をはなして、そらへとびたったのです。

二十めんそうは、フランス人がはつめいした、そらのとべるきかいをもっています。はこのようなものをせなかにつけると、それについているプロペラがまわるのです。それをどこかにかくしておいて、いま、からだにつけてとびたったのです。

まるで、にんげんのかたちをしたとりのようです。そんなにはやくはありませんが、ふわふわと、とうきょうこうのほうへとんでいきます。

ヘリコプターは、すぐおいつきましたが、そらの上ですから、つかまえることができません。ただついていくだけです。

もう、うみにでました。二十めんそうは、だんだん下へおりていきます。その下には、一そうのモーターボートがまちかまえていました。

二十めんそうの手下がうんてんしているのです。二十めんそうは、モーターボートにのってしまいました。

ヘリコプターからのむでんで、水上けいさつのランチが、ぜんそくりょくでやってきました。おまわりさんが、六人のりこんでいます。さあ、大きょうそうです。白なみをけたててにげるモーターボート。おいかけるランチ。ランチのほうがはやいので、すぐおいつきました。

モーターボートは、もう、にげるのをあきらめたのか、きかいをとめてしまいました。ランチは、それによこづけになって、三人のおまわりさんがのりこんでいきました。

そして、二十めんそうと手下のおとこをつかまえましたが、そのとき、びっくりするようなことがおこりました。

おまわりさんたちは、二十めんそうと手下をたかくもち上げて、くるくるとふりまわしているのです。

それは、ようふくとにんぎょうのかおとぼうしだけで、中みのにんげんは、どこかへきえてしまっていたのです。

二十めんそうは、いったい、どこにかくれたのでしょうか。

Chapter 9 of 14
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