9
おまわりさんからしらせをうけて、けいしちょうのヘリコプターがとんできました。そして、とうきょうタワーの上をぐるぐるまわっています。
そのとき、すごいことがおこりました。タワーのてっぺんにいた二十めんそうが、手をはなして、そらへとびたったのです。
二十めんそうは、フランス人がはつめいした、そらのとべるきかいをもっています。はこのようなものをせなかにつけると、それについているプロペラがまわるのです。それをどこかにかくしておいて、いま、からだにつけてとびたったのです。
まるで、にんげんのかたちをしたとりのようです。そんなにはやくはありませんが、ふわふわと、とうきょうこうのほうへとんでいきます。
ヘリコプターは、すぐおいつきましたが、そらの上ですから、つかまえることができません。ただついていくだけです。
もう、うみにでました。二十めんそうは、だんだん下へおりていきます。その下には、一そうのモーターボートがまちかまえていました。
二十めんそうの手下がうんてんしているのです。二十めんそうは、モーターボートにのってしまいました。
ヘリコプターからのむでんで、水上けいさつのランチが、ぜんそくりょくでやってきました。おまわりさんが、六人のりこんでいます。さあ、大きょうそうです。白なみをけたててにげるモーターボート。おいかけるランチ。ランチのほうがはやいので、すぐおいつきました。
モーターボートは、もう、にげるのをあきらめたのか、きかいをとめてしまいました。ランチは、それによこづけになって、三人のおまわりさんがのりこんでいきました。
そして、二十めんそうと手下のおとこをつかまえましたが、そのとき、びっくりするようなことがおこりました。
おまわりさんたちは、二十めんそうと手下をたかくもち上げて、くるくるとふりまわしているのです。
それは、ようふくとにんぎょうのかおとぼうしだけで、中みのにんげんは、どこかへきえてしまっていたのです。
二十めんそうは、いったい、どこにかくれたのでしょうか。