Chapter 1 of 1

Chapter 1

花によう似た姿をば、

なんの花かと問われると

すぐには返答に困るけど。

ただ微笑みてものいわず、

うす青白き夢の世に、

いまは幻と浮かぶかな。

花にいろいろあるけれど、

燃える紅い花でない。

冷たい白い花でない。

夏はまだ浅く、色淡く、

紫陽花の咲くころに、

私は姉さん思い出す。

●図書カード

Chapter 1 of 1