Chapter 1 of 21

落葉のなげき

よする年波とゞめかねず、

われや落葉あわれ淋し。

名知れぬ浜に流れ漂ひ、

朽つるその日あやめわかぬ。

白く冷たき浪のたわれ、

目的知らねば運命のまゝに、

浮きつ沈みつ夜を日にかへし、

息む隙なき道のつかれ。

暗らき浮き世をたどる心、

なほもなごめる恋し草びら、

岸に匂へる色を見れば、

すてゝ立ち去る思ひたえじ。

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