Chapter 1 of 1

Chapter 1

午前七時、

時刻が来たいざ学校へ。

晩秋の市街の上を、

悲しげに風は泣きすぐ。

絶えずしたゝる冷たい鼻汁を、

すゝりつゝ道を通る。

ふとして眼にとまる白い吸い殻、

誰れが手から投げ捨てられし……。

もどかしい黄色な煙は、

力なく渦をまいて漂ふ。

火の気衰ろへ、煙が消えると、

死人の影がちらつく。

今一しきり秋空が吹き過ぐる、

吸い殻は空しく地上を転ろげる。

●図書カード

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