Chapter 1 of 1

Chapter 1

台所の片隅から吹いてくる

あの風ももう秋だ

白い皿の

新豆腐のようにおどろきやすいこころよ

裏の林にきて

しばらく夕焼をながめている

川瀬の音

秋風の音

子どものために

わくら葉ひろつてふところにする

わくら葉にも美しい夕焼がある

もう走り穂がかぞえられ

みちばたにこぼれ生えの刀豆も

青い莢を垂れている

一列にうす紅い実がならんでいる

●図書カード

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