Chapter 1 of 1

Chapter 1

たとえ豊作であろうとなかろうとたとえ凶作であろうとなかろうと彼達の為めに地主達が共謀してこさえているブルジョア政府にはどれだけのどんな対策があるか。ジリジリと太陽の直下に照りつけられやけつくような土を踏んでどんな楽しそうな華やかなよろこびにも恵まれない土をいじって、作物を育て真黒い飯を喰って、菜ッ葉の汁を啜り黙って働いていさえすれば俺達百姓がどのように苦痛にひたされていようとも平穏無事、平和な奴等は飽くなき享楽をみたし莫大な資産の勘定に余念がない。

俺達の農民組合!農民組合こそが、たとえ反動政府が限りなき弾圧を加え牛蒡でも引っこ抜くかのように闘士を奪って紳士づらした、だが凶暴な奴等の為めに警察署では驚ろくべき惨虐な拷問でおびやかし滅茶苦茶に組合を叩きつぶそうとしようとも無智であり、愚昧であるとして飽くなき侮辱と搾取の続けられた中からようやく農民達は自らの立場に目覚めつつあるものを。俺達は共に大地を背負っても起き上ろうとする努力をもって憎悪と憤怒に魂を燃やししつように手ごわくやつらへの敵意を農民組合へぶちこもうとする。

俺達の農民組合!農民組合こそが俺達のやつらに対する唯一の闘争前衛であり俺達が皆一しょに明日の朗らかな日の勝利を学ぶべき学校であるだろう生れ故郷では喰い物もなく瘠せ細り、殖民地北海道では地主と政府にだまされて巧妙にはめられて正直故には一層惨めに、収穫がたとえどれだけあろうとも来るべき年は地獄の年。

だが俺達は農民組合を知り組合の応援を得て争議を起しいつも傲慢な地主を此時ばかりは小気味よくやっつけることが出来る。組合は飽くまで俺達の味方であり、やつらの妥協に反撥するそれ故には限りなき「治安者」の暴力下に生身をくじかれねばならない、今しばし。

たとえブルジョアの逆宣伝でどんな悪意地に新聞記事がこさえられていようとも農民の農民組合の闘士達は起ち上るかつてめざましく争議を指導した闘士達が今は牢獄のうちに送られてやつらのために日に日に鞭打たれていようとも農民と農民を指導する組合の団結精神は残されるそして飽くなきやつら地主ブルジョア政府の反動に対する闘争は継続されるやがて来るべき俺達の勝利の日まで。

●図書カード

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