Chapter 1 of 1

Chapter 1

一葉女史はおのれと同じ園生にありて萩の舍の露におほし立られし下葉なり萩の舍中島の師は常にいにしへぶりのしなたかきを教さとし給へれど性來のすき心によの耳ちかく俗に今樣の情態をうつさばやの心あつく去年より武藏野に名はあれどにげ水のそこはかとなくかくろひてさのみしる人もなかりしを、今度一部の文として梓にのぼせ、公の評をも乞て、猶此後もこれに盡さんの料にせまほしとておのれに其よしはし書してよとこはれぬかゝる方に心ふかうものし給へるを常にしたひむつべる友にしあればことにうれしくてなほつがの木のいやつぎ/\にたゆみなく千枝に八千枝にしげりて木高きかげとなりたまはん事をかつは祝してたゝ一言を

田邊たつ子識

●図書カード

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