Chapter 9 of 47
三月朔。
朝日本橋第一銀行に赴き、株式払込の用件を辨じ、東洋軒にて食事をなし、八丁堀を過ぎて家に帰る。戯に小説作法なるものを草す。午後春陽堂番頭林氏来りしかばおかめ笹の草稾を与ふ。薄暮窓外雨声を聞く。路地を歩む人再び雪になるべしと語りて過ぐ。
朝日本橋第一銀行に赴き、株式払込の用件を辨じ、東洋軒にて食事をなし、八丁堀を過ぎて家に帰る。戯に小説作法なるものを草す。午後春陽堂番頭林氏来りしかばおかめ笹の草稾を与ふ。薄暮窓外雨声を聞く。路地を歩む人再び雪になるべしと語りて過ぐ。