Chapter 1 of 1

Chapter 1

私の部屋の、窓越しに

みえるのは、エヤ・サイン

軽くあがつた 二つの気球

青い空は金色に澄み、

そこから茸の薫りは生れ、

娘は生れ夢も生れる。

でも、風は冷え、

街はいつたいに雨の翌日のやうで

はじめて紹介される人同志はなじまない。

誰もかも再会に懐しむ、

あの貞順な奥さんも

昔の喜びに笑ひいでる。

●図書カード

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