Chapter 9 of 21
青空文庫のリニューアル
さまざまな興味や技術を持った人たちが来館し、そのなかには工作員として活動に参加する人もいれば、外からサポートする形で青空文庫にツールを提供する人も現れる。また、“世話人”として青空文庫の運営に深く関わるようになる人もいる。
このような人たちの情報の交換の場として、二〇〇〇年四月には、青空文庫メーリングリストを開設した。これを使って、テキストの入力、校正時の疑問点だけではなく、青空文庫の運営に関しても協議される。青空文庫として統一した見解を出すときは、必ずこのメーリングリストで話し合うことになっている。
このメーリングリスト開設のころ、もう一つの大きな動きがあった。それは、青空文庫に所蔵される作品のデータベース管理システム構築だった。青空文庫の蔵書数が飛躍的に増えはじめたために、作品の管理を手作業で行なうことに無理が生じてきたのだ。
まず野口が基本構造を考え、その後、富田やソフトウェアのシステム開発を業とするLUNA CATが中心となってメーリングリストで討議し、プログラマーの手を借りて二〇〇二年秋にデータベースは完成した。これにより、作品登録・管理がシステム化され、インデックスや図書カードも自動的に生成されるようになった。
データベース化に伴い、ホームページも整備され、現在のような“つくり”になった。トップページに置かれているコーナーだけで二五を越す(次ページ表参照)。
「メインエリア」は、図書館で言えば書架・閲覧室の部分。「掲示板」「青空文庫・別館」「資料室」には、来館して常連になった人や側面から支援しようといった人たちが開設してきたコーナーもある。「リンク」についてはメンテナンスにかかる手間から更新を中止、当初すすめていた相互リンクも現在はやっていない。