Chapter 1 of 1

Chapter 1

小人若うて道に倦んじ

走りて隱者を得しが如く

今われ山路の歸さ來つつ

木蔭に形よき汝をえたり。

表面は蛟龍雲を吐いて

神有の祕密をそめて見るや

裏面には伶人額をたれて

物思ひ煩ふなよび姿

才華悧悧たる眼ざしには

工匠が怨みもこもりけんよ。

こは君逸品古色ありと

抱いて歸れば有情なりや

味よきしづくの淺紫なるに

け高き千古の春を知りぬ。

●図書カード

Chapter 1 of 1