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藤野古白句集
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藤野古白句集
藤野古白
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Chapter 2 of 20

(本句集の編集について)

本句集の構成としては、収集した古白の句を、まず各制作年ごとに区分した。ただし、年代の同定できなかったものについては末尾に纏め、また、子規編の「案山子集」に含まれる古白句については、別文献から年代推定できない限り、明治23~25年として別の一括りとし、同様に後藤宙外の「明治文壇回顧録」所収の「友垣草紙」からの古白句は明治26~27年春の句として一括りにした。各年内では、句を季(新年、春、夏、秋、冬)の順に並べたが、所謂「無季」の俳句は「雑」として末尾に置くことはせず、季名を付けずに各年の最初に置いた。各季中の配列として、各句は概ね句の季語や題材ごとに纏め並べたが、「古白遺稿」のように季語を立てて括ることはしなかった。厳密な順序付けをしたものでないことは最初にお断りしておきたい。

各句の記載では、句に引き続いてその後ろに制作日付を示した。この日付は、典拠とするものが複数ある場合は、書簡>句会の日付>その他の二次的情報の優先順位で定めた。作者は通常まず書簡などで子規や友人達に知らせた後日、句会という公式の場で発表するという順序をふんでいるので、句が胚胎されたインセプションの時期に最も近い時期を示していることとなる。

また各行末には、句の通し番号を※記号を付して示した。この※番号は、同時に本集中の編注番号でもある。通し番号の後ろには、「/」で区切って、出典を示す二文字のコード(「句集」、「書簡」など)を示した。この出典は、表示句についてのものであって、制作年で示された句の初期形のものであるとは限らない。複数の出典があるものについては、それらの帰属関係を「4.編注」内、「出典補足」の節で示した。なお、子規の編んだ「古白遺稿」は現在でも基本的文献であるので、それに含まれる句には「*」の記号を句の前に付けて示した。

句の仮名遣い、漢字か仮名か、ルビ付けなどは、特に複数の出典があるような場合、かなり「揺れ」が見られるものである。仮名遣いについては、基本的に原句の旧仮名遣いのままとしたが、濁点に関しては特に解釈上の問題を引き起こさないない限り導入し、また変体仮名(「ゐ」や「ゑ」)は現代表記に置き換えた。また繰り返しのための踊り字(一の字点(ゝ、ゞ)、二の字点()、くの字点(コンピュータテキストで/\などと代記されるもの))は字を繰り返した。「〓」は出典で判読できなかったとされた文字である。また子規の「古白遺稿」その他でも行われていることであるが、読みの不確定性を引き起こさないならば、読み易さを考慮してかなを漢字化した。(例えば、「のち」と原文にあった場合、「後」とすると「あと」とも読めるようになるので、そのような漢字化は避けた。)ルビに関しては、片仮名あるいは漢字で書かれたものは、原典にそう振られていたものである。それ以外の平仮名のものは、出典からのものか、編者が読み易さを考えてふったものかのいずれかである。複数の典拠がある場合、その間で用語の違いがまま見られる。これらについては、編注で違いを記した。

本句集の後尾には、出典と編注を置き、また最後に解題を置いて、若干の解説を試みた。

最後に、本句集は千句足らずとはいえ、句の書き写しから始まって、制作年代の推定やクロスリファレンス作成など種々の過程を経て作られたものである。間違いを混入させないように注意を払ったつもりではあるが、それでもいろいろなミスや、入れるべき句、情報の欠落などが後日見つかることであろう。後の改訂のためにも、読者のご教示、ご指摘、ご叱正を待つ次第である。

Chapter 2 of 20
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