Chapter 5 of 361
一月五日(木曜)
十二時座へ入る、超満員、社長より「遠山は面白くないから、二の替りを出して狂言を替へては」と言って来たが、さうもなるまいから、大詰だけ面白く直させようと思ふ。又、あきれたぼういずの坊屋三郎トチリ、心がけがよくないな。昼終ると、支那グリル一番から五目めしと焼売とって食べる。楽屋の食事は全くはかない。夜の部、超満員、よく笑ふ、客は元日あたりより質がよくなってゐるやうだ。「遠山」も「新婚」も、すっかりハコに入りまとまって来た。「フォリース」音楽がはづまないのでワーッと盛り上らない。ハネ十時十分、十一時帰宅、食事。