Chapter 1 of 1

Chapter 1

これから書きます

宮本百合子

好きな男性というのと、興味を感じ又はその行為に感動をひきおこされて心にのこっている男性というのとは少しちがうのでお答えに困りました。ファジーエフの「壊滅」の中のレビンソンなどつよく心にのこっています。この答えをかくとき数人の友人達が喋っていたので、私は笑いながら「私の最もすきな男性はこれから私の文学の中に書かなければならないわね」と申した次第です。

〔一九三五年一月〕

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