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食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)
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食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)
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Chapter 4 of 65

良質な水の性質

家庭で利用する目的のための水の純度の優れた基準は硬度が低いことである。この性質はその水で手を石鹸で洗うことによって簡単に判る。良質の水は美しく透明であるべきであって少し濁るのは他の物が入っていることを示す。水が完全に透明であることを判断するには、ある量の水を深いガラス器具に入れて、かなりの量の液体を垂直に見下ろすことである。そうすると水をコップに入れて光と目のあいだに置くよりも軽度の濁りを簡単に見つけることができる。水は完全に色が無く、臭いが無く、柔らかく気持ちの良い味であるべきである。柔らかいパルスで沸騰し、石鹸によって、何時間たっても分離しないような均一の乳白色の液体になるべきである。

ふつうの水の味およびそれが動物や野菜に良いのは大気と炭酸が存在することによっている。もっと空気を含んでいる泉の水は川の水よりも活き活きとした味を持っている。

従って沸騰させたばかりの水が生気の無いというか気の抜けた味であるのはこれらのガスが追い出されてしまったことによる。魚はこのように弾力性がある流体(*=気体)が無くなった水では生きていることができない。

このロンドンの一部に供給されているニュー・リヴァー(*テムズ川支流のリー川からの運河)の水の100立方インチは2.25の炭酸と1.25の空気を含んでいる。テムズ川の水はもっと多くの空気ともっと少量の炭酸を含んでいる。完全に空気で飽和していない水をこの弾性がある流体とともにかき混ぜると空気の一部は吸収されるが大気の2つの主なガス成分である酸素と窒素は同じ割合で影響されることはない。前者の酸素は後者の窒素に比べて優先的に吸収されるからである。

ドルトン氏(*1766-1844:原子説を化学に導入し、倍数比例の法則および混合気体の分圧法則を発見)によると、水を窒素79と酸素21からなる大気とともにかき混ぜると、79/100の1/64すなわち1.234/100の窒素ガスおよび21/100の1/27すなわち0.778/100の酸素ガス、全量で2.012/100を水は吸収する。

水は蒸留によって異物を除去される。そして正確さが必要な化学過程には蒸留水を使うべきである。

一般に部分的ではあるが重炭酸カリ溶液を滴下することによって硬水を良質にすることができる。また硬度が石灰の重炭酸塩=炭酸水素塩の存在だけによるとき(*一時硬水)は、単に沸騰によって非常に良くすることができる。(*石灰水=水酸化カルシウムに二酸化炭素を吹き込むと炭酸カルシウムが沈殿する。さらに吹き込むと可溶性の炭酸水素カルシウムになる。)一部の炭酸が飛び出して石灰の中性塩が底に沈む。この水は石鹸を殆ど凝固させることなく洗濯に使うことができる。しかし硬度が部分的に石灰の硫酸塩によるときには沸騰によって軟水にすることはできない。

泉の水を洗濯に使うときには表面が広い貯水場でしばらく大気に曝すと良い。このようにすると炭酸の一部は消散して石灰の炭酸塩の一部は底に沈む。ドルトン氏の観察によると、泉の水を汲みだせば汲み出すほど水は硬度が低下する。

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