Chapter 7 of 10碎かれざる心「固よりこれはこの時だけの氣分に過ぎないことを知つてゐた」(二三一)。私は今になつてこの言葉の當りすぎてゐたことを恥かしく思ふ。私は今この類の憧憬を語ることさへ身分不相應であるやうな氣がしてゐる。