Chapter 6 of 21
望郷
落日々々…………、
独りたゝづむ名知れぬ浜辺、――
悲し海原生れの故郷。
翼なき身の只だ茫然と、
入日うすれて、悲哀のしらべ、
海のかなたへかすめて去りぬ。
かくて幾夜を故国の夢に、
こがる心は、そこゐも知れぬ、
暗路たどりて闇夜に沈む。
落日々々…………、
独りたゝづむ名知れぬ浜辺、――
悲し海原生れの故郷。
翼なき身の只だ茫然と、
入日うすれて、悲哀のしらべ、
海のかなたへかすめて去りぬ。
かくて幾夜を故国の夢に、
こがる心は、そこゐも知れぬ、
暗路たどりて闇夜に沈む。