Chapter 8 of 32
狙ひ
しづかなり夏空、
軍の真上、
畏ろしく形無きもの
風をはらむつかのま。
敵なりや、稚き
将た生物、
現れ、また現れ、
視野は透る。
響無し、声も無し、
気息のみ
輝やかし時秒のみ
満ち、いきるる
ひたおもて、黄の土。
軍はあり、草をかつぎ
山のごとしづもる戦車、
晴眼にひたと向ひ、
未だ放たず。
そのはじめ、天地
創られて新に、
俟つありき、何ごとかの
一の動き。
どとと射つ我か、彼か、
このたまゆら、
勝つ者の正しき狙ひ
神のみぞ知ろしめすらむ。
しづかなり夏空、
軍の真上、
畏ろしく形無きもの
風をはらむつかのま。
敵なりや、稚き
将た生物、
現れ、また現れ、
視野は透る。
響無し、声も無し、
気息のみ
輝やかし時秒のみ
満ち、いきるる
ひたおもて、黄の土。
軍はあり、草をかつぎ
山のごとしづもる戦車、
晴眼にひたと向ひ、
未だ放たず。
そのはじめ、天地
創られて新に、
俟つありき、何ごとかの
一の動き。
どとと射つ我か、彼か、
このたまゆら、
勝つ者の正しき狙ひ
神のみぞ知ろしめすらむ。