Chapter 4 of 371
一月三日(水曜)
九時に起されて、急いで風呂へ入り、食事をし、紅茶一杯飲む暇もなく、円タクで出かける。正月の三ヶ日、漸く此の商売を辛いと思ふ。が、のんびり起きて、さて行くところもないのよりは遙にいゝ。今日も割れる程の大入り。客席も正月らしいが、又々楽屋へ小ギャング来り、金一円をせしめて去る。昨日表方女給へお年玉を出したので今日は裏方大道具でせびられる、内外共に攻め寄せる、正月はいつもの通りの給金じゃいけなかった、と言ったところで手おくれ。
九時に起されて、急いで風呂へ入り、食事をし、紅茶一杯飲む暇もなく、円タクで出かける。正月の三ヶ日、漸く此の商売を辛いと思ふ。が、のんびり起きて、さて行くところもないのよりは遙にいゝ。今日も割れる程の大入り。客席も正月らしいが、又々楽屋へ小ギャング来り、金一円をせしめて去る。昨日表方女給へお年玉を出したので今日は裏方大道具でせびられる、内外共に攻め寄せる、正月はいつもの通りの給金じゃいけなかった、と言ったところで手おくれ。