Chapter 7 of 21小曲春の日の空はみどりに、 地は花に匂へる時を。 眼はうすき光にぬれて、 あたゝかき思ひすゞろぐ。 やはらかき耳かたむけば、 吾はきく、ああ吾が胸に、 懐かしき、悲しき曲の、 滴りを――かすけき声を。