Chapter 1 of 1

Chapter 1

拝啓。

益御安泰奉二大賀一候。然ニ私儀此頃老主人よりよび帰しニ相成候て、国許ヘハ不レ帰、其まゝ長崎ニ於て、兼而召つれ候人数を御あづけ被レ申ことにて、私おして海援隊長と申付、則長崎ニて一局を開キ諸生のセ話致し申候。此頃主人の用物を大坂ニ送り候道にて、備後箱の岬のおきニて紀州明光丸と申船が、私のの船の横に乗掛候て、不レ計も私しの船ハ沈没仕候間、是より又長崎の方へ帰り申候。此度の事ハ紀州ハ何故の勢にや、あまり無礼なる事ニて私の人数及便船かりなど鞆の港にほりあげ、主人の急用ありとて長崎の方へ出帆仕候。

船のものハ申ニ及バず便船かりも皆金も何も

(以下断欠)

伏見宝来橋京橋の回船宿大浜濤次郎事寺田屋伊助様才谷梅太郎事取巻抜六御直披遠目鏡一つ添時計 一面

●図書カード

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