Chapter 1 of 1

Chapter 1

人のにくしといふことば

われの哀しといふことば

きのふ始めておぼえけり

この市の人なになれば

われを指さしあざけるか

生れしものはてんねんに

そのさびしさを守るのみ

母のいかりの烈しき日

あやしくさけび哀しみて

鐵橋の下を歩むなり

夕日にそむきわれひとり

(滯郷哀語篇より)

●図書カード

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