Chapter 1 of 1

Chapter 1

歳まさに暮れんとして

兵士の銃劍は白く光れり。

軍旅の暦は夏秋をすぎ

ゆうべ上海を拔いて百千キロ。

わが行軍の日は憩はず

人馬先に爭ひ走りて

輜重は泥濘の道に續けり。

ああこの曠野に戰ふもの

ちかつて皆生歸を期せず

鐵兜きて日に燒けたり。

天寒く日は凍り

歳まさに暮れんとして

南京ここに陷落す。

あげよ我等の日章旗

人みな愁眉をひらくの時

わが戰勝を決定して

よろしく萬歳を祝ふべし。

よろしく萬歳を叫ぶべし。

●図書カード

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